研修会概要
<講師からのメッセージ>
学級づくりには欠かせない理論の一つにグループダイナミクス(提唱者:クルト・レヴィン)があります。
個の行動や意思が集団に影響を与え、集団の行動や意思が個に影響を与えるという、相互作用を示した言葉です。互いに良い影響を与え合うことができれば、教育力の高い学級集団へと成長します。逆に、集団の力に抑圧されると個は活かされません。
昨年度は、「小さな変化」をキーコンセプトに人間関係づくりや学級づくりについて考えてきました。今年度は、いまの学級について、「個から集団に与えた影響」と「集団が個に与えた影響」という視点から、うまくいったこと、うまくいかなかったことなどを話題提供していただき、次のゼミまでに試しにひとつやってみることを一緒に探してみませんか?
もちろんこのゼミでは、昨年度に引き続き、みなさんからの『こんな子はいませんか?』『こんな状況はありませんか?』といった話題から、『こんなことやりたいと思っているんだけど…』といった話題まで、その場で提供していただきながら、リアルタイムで深堀していきます。学級経営がうまくいく秘訣は、先生の笑顔です。
ゼミで英気を養い、月曜日の朝、笑顔で子どもたちを迎えましょう!
【お知らせ】
[参加制限について] 研修会主催者の責務として、すべての参加者の安全と安心を担保するため、担当講師とも話し合い、研修会開始時に安全のためのルールを提示し、全員がそれに則って進めることにします。それでも、安全と安心が担保できないと判断された場合(開催当日の進行中も含めて)は、当該参加者の研修会への参加を認めない対応を取ります。
<担当講師>
鹿嶋 真弓先生(立正大学心理学部臨床心理学科 教授)
▼講師プロフィール
広島県生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科修了。博士(カウンセリング科学)。公立中学校教諭、逗子市教育委員会教育研究所長、2013年1月より高知大学教育学部准教授、教授を経て、2019年4月から現職。専門は、カウンセリング心理学、教育相談、学級経営。学級づくり、授業づくり、人づくりについてのワークショップを実施。主な著書は『中学生の充実感と担任教師による自律支援的指導態度』(風間書房)、『ひらめき体験教室へようこそ』(図書文化)、『教師という生き方』(イーストプレス)、『子どもの言葉で問いを創る授業』(学事出版)他、著書論文多数。2016年秋、TILA教育研究所を高知市にて設立。http://tila.main.jp/
【主催】神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
▼ 開催方法
生ライブ配信(Zoomミーティング利用)によるオンライン研修
開催前日(概ね11:00~15:00の間)にZoomID等のご案内をメールにてお送りいたします。
▼ 申込期限
開催日2日前 午後3時
お申し込みは、下記「参加申込」ボタンからのオンラインフォーム限定となります。
開催日時&当日スケジュール
▼ 開催日時
第1回 2024年5月11日(土)20:00-22:00
■学級開きの構成的グループエンカウンター(以下SGE)
ひとり一人の児童生徒とつながるには、児童生徒同士をつなげるには、どうすればよいでしょう?その一方法として、短時間でできるSGEの実施上の留意点やコツなどについて考えてみましょう。
■班の仲間と行うSGE
席替えは新たな人間関係づくりの練習の場です。次の席替えまでに班の人とよい人間関係を築くにはどのような活動をするとよいでしょう?一緒に過ごす期間を前期・中期・後期に分けて考えてみましょう。
■〇〇が苦手な子への対応
話すのが苦手、座っているのが苦手、お勉強が苦手などなど、苦手なことを少しずつでもできるようにするために、何ができるか考えてみましょう。
第4回 2024年9月7日(土)20:00-22:00
■不登校のとらえ方とその対応
不登校対応について変化を起こすにはどうすればよいでしょう?今できること、しない方がよいこと、子どもたちの次を見据えながら考えてみましょう。
第5回 2024年10月5日(土)20:00-22:00
■学校行事の事前・事後に行うSGE
学級づくりに学校行事を活かさない手はありません。普段の授業では見えない素敵な場面を見逃さないようにするために、学級の凝集性を高めるために、何ができるか考えてみましょう。
第6回 2024年11月9日(土) 20:00-22:00
■こんなときどうする?
受講者の方からの「こんなときどうする?」に対し、学級でできること、個別の対応でできることなど、みなさんと一緒に考えてみましょう。
■私のクラスの「困った子」
受講者の方のクラスにいる「困った子」は何に困っているのでしょう?その困っていることへの支援はどうすればよいか考えてみましょう。
■発達課題に合わせて行うSGE
学級の課題や個の課題はもちろん、発達課題にも目を向けながら、『自分』をみつめる機会をつくるにはどのようなことをすればよいか考えてみましょう。
第9回 2025年2月1日(土)20:00-22:00
■学年末に行うSGE
楽しかったこと、辛かったこと、いろいろなことがあったこのクラスともお別れの時期が近づいてきました。自身の成長をふりかえりながら、学年末だからこそできることを考えてみましょう。
■小一プロブレム・中一ギャップだけではない〇〇プロブレム・〇〇ギャップへの予防
学年末から年度初めのギャップをなくし滑らかにするにはどうすればよいでしょう?ゼミの総まとめとして、一年間の学びや気づきの中から、みなさんと一緒に考えてみましょう。
時間 | 内容 |
19:50~ | オンライン受付開始 メール送付されたURL(Zoom IDとパスコード)に接続してください。 |
20:00 | 開会・ごあいさつ |
20:00~21:00 (60分) |
前半 |
21:00~21:05 (5分) | 休憩 |
21:05~22:00 (55分) |
後半 |
22:00 | 閉会 |