研修会概要
この研修会は、生ライブ配信のみでの開催です。
<講師からのメッセージ>
このセミナーでは、「診断の有無に関わらず、発達障害グレイゾーンを含めた発達特性」について考えていきましょう。
その理由は「診断がついていないからといって適応がいいわけではない」です。早くから医療や療育を受け診断名をもっている子どもの方が、病院を一回も受診していない子や受診したけど「診断基準をみたさないので発達障害ではありません」と言われた子どもより、適応がいいことはよく見られます。他にも、周囲から見て発達の偏りが明らかでも保護者に困り感が薄く受診してない子どもも、保護者が子どもの偏りを受容できず病院受診を拒否している例も多くあります。
診断名に頼ったサポートをしていると、「病院に行ったことが無い子」や「診断をつけてもらえなかった子」はわがままな子自分勝手な子と扱われやすく、本人だけでなく教師も保護者も疲弊してしまいます。そのため、診断名に頼らず、学校現場でその子自身を理解し対応することが必要になります。
特に、発達障害グレイゾーンの子どもたちは、診断を受けている子どもに比べると一見常識的な行動が多くその特性に気づかれにくいのが特徴です。先生やお友達からの人気者でとても頑張り屋の子が突然理由もなく学校に来れなくなるなどもそのパターンです。
発達障害の診断の有無に関わらず、その子の個別性、発達特性を理解することで学校で行える環境調整や対応の工夫について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
<担当講師>
原田 剛志 先生(パークサイドこころの発達クリニック 院長・児童精神科医)
▼講師プロフィール
専門は児童精神医学と精神療法。福岡大学医学部卒業後、福岡大学病院精神神経科に入局、以来児童思春期畑を歩む。福岡大学病院、旧福岡県立太宰府病院、鹿児島 伊敷病院などの勤務を経て、2011年に児童精神と発達障害を専門としたパークサイドこどものこころクリニックを福岡県福岡市内に開設。2016年に発達障害専門施設としてパークサイドこころの発達クリニックに名称変更し、現在、同クリニック理事長兼院長。成人期までの診察に携わるほか、県内外での講演活動も行う。 著書に『日常診療における成人発達障害の支援 10分間で何ができるか』(分担執筆、星和書店、2020年)や、訳書に『対象関係論の基礎―クライニアン・クラシックス』(共訳、新曜社、2003年)など。
【主催】神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
▼ 開催方法
生ライブ配信(Zoomミーティング利用)によるオンライン研修
※後日視聴(オンデマンド配信)なし
開催前日(概ね11:00~15:00の間)にZoomID等のご案内をメールにてお送りいたします。
▼ 申込期限
開催日2日前 午後3時
お申し込みは、下記「参加申込」ボタンからのオンラインフォーム限定となります。
開催日時&当日スケジュール
▼ 開催日時
2023年7月25日(火) 9:30~12:30
▼ 当日スケジュール
時間 | 内容 |
9:20~ | オンライン受付開始 各自メールにて配信させていただくZoomIDにて接続してください。 |
9:30~10:45 (75分) |
ごあいさつ・前半 |
10:45~10:55(10分) | 休憩 |
10:55~12:10 (75分) |
後半 |
12:10~12:30 (20分) |
質疑応答・まとめ |
参加登録(申込)
▼ 参加費(1つの半日セミナーにつき)
一般 4,500円賛助会員※1 4,000円
正会員※1 3,000円
ユース※2 3,000円
※1 | 神奈川LD協会の正会員・賛助会員です。 |
※2 | 「ユース(YOUTH)」は、誕生日が1996年(平成8年)以降に生まれた方が対象です。 申込時に証明書類(免許証等の顔写真・年齢確認できるもの)アップロードが必須です。 |