研修会概要
<講師からのメッセージ>
このセミナーでは、子どもの性暴力の特徴をふまえて、トラウマインフォームドケア(TIC)の視点から支援計画を立てられるようになることをめざします。まず、性被害によるさまざまな影響を理解しましょう。子どもに特有のリスクや影響を知ることで、適切な支援計画を立てることができます。性被害は、一般的なストレスよりも影響が深刻なトラウマになりうるできごとです。教員がトラウマについて学ぶことで、落ち着いて対応することができるようになります。
TICは、トラウマを受けたあとに混乱している子どもに対して、「あなたに何が起きているのか?」という関心を向けて関わるものです。子どもにトラウマの影響について説明し、「何が起きているのか」を一緒に考えていく心理教育が有効です。トラウマの心理教育と心身を落ち着かせるためコーピング(対処法)は、学校でも安全にできるケアのひとつです。
また、支援に関わる教員のメンタルヘルスについても扱います。支援にあたる人もまた、間接的にトラウマの影響を受けるものです。教員にとって安全な組織は、子どもにとっても安心できる場となります。回復しやすい学校のあり方について、みなさんと考えたいと思います。
【ごあんない】
①このセミナーは、同日午前開催「性被害への対応とトラウマインフォームドケア(1)」と併せて受講していただくことを奨励しております。
②[参加制限について] 研修会主催者の責務として、すべての参加者の安全と安心を担保するため、担当講師とも話し合い、研修会開始時に安全のためのルールを提示し、全員がそれに則って進めることにします。それでも、安全と安心が担保できないと判断された場合(開催当日の進行中も含めて)は、当該参加者の研修会への参加を認めない対応を取ります。
<担当講師>
野坂 祐子 先生(大阪大学大学院人間科学研究科臨床教育学講座 教授)
▼講師プロフィール
お茶の水女子大学大学院博士課程修了。臨床心理士・公認心理師・博士(人間学)。大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンターを経て、2013年に大阪大学大学院人間科学研究科准教授、2023年より現職。性暴力等のトラウマに関する研究と臨床が専門。教育現場や児童福祉分野で「被害-加害」への支援を行う。主な著書は、『トラウマインフォームドケア:“問題行動”を捉えなおす援助の視点』(日本評論社)、『マイステップ:性被害を受けた子どもと支援者のための心理教育【改訂版】』(誠信書房)他、著書論文多数。「子どもの性の健康研究会」ホームページにて、心理教育教材を公開中。http://csh-lab.com/
【主催】神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
▼ 開催方法
生ライブ配信(Zoomミーティング利用)によるオンライン研修
開催前日(概ね11:00~15:00の間)にZoomID等のご案内をメールにてお送りいたします。
※後日視聴(オンデマンド配信)付き
・生ライブ配信日の1週間後以降に、申込登録済のすべての方(生ライブ配信参加者含む)へ視聴に必要な情報をメールにて送付します。
・生ライブ配信は参加せず後日視聴を希望の方も、生ライブ配信参加と同じ要領で開催日2日前・午後3時までにお申込み・ご入金ください。
・オンデマンド配信終了日は、2024年9月30日(月)です。
・締切日時以降のお申込みはお受けできかねます。
▼ 申込期限
開催日2日前 午後3時
お申し込みは、下記「参加申込」ボタンからのオンラインフォーム限定となります。
開催日時&当日スケジュール
▼ 開催日時
2024年8月6日(火) 13:30~16:30
▼ 当日スケジュール
時間 | 内容 |
13:20~ | オンライン受付開始 各自メールにて配信させていただくZoomIDにて接続してください。 |
13:30~14:45 (75分) |
ごあいさつ・前半 |
14:45~14:55(10分) | 休憩 |
14:55~16:10 (75分) |
後半 |
16:10~16:30 (20分) |
質疑応答・まとめ |
参加登録(申込)
▼ 参加費(1つの半日セミナーにつき)
一般 4,500円賛助会員※1 4,000円
正会員※1 3,000円
ユース※2 3,000円
※1 | 神奈川LD協会の正会員・賛助会員です。 |
※2 | 「ユース(YOUTH)」は、誕生日が1997年(平成9年)以降に生まれた方が対象です。 申込時に証明書類(免許証等の顔写真・年齢確認できるもの)アップロードが必須です。 |