研修会概要
<講師からのメッセージ>
僕たちは、どれほど子どもの思いに近づけているだろうか。わかるとは到底いえない。だっておそらく子ども自身も自分の思いを把握できているとは限らない。いや、僕だって僕のことをどれほど正しく、逃げずに向き合えているだろうか。子どもの思い、その子どもに対する親の思い、そこには、それぞれの育ちの歴史と関係性が横たわっている。 日々の臨床は、どれほど彼らの思いに近づけることができるか、にかかっている。そう思っていたが、そこに労いと敬う思いが求められると、心底思えたとき、ようやく、近づこうとする思いが、生きる。
たしかに、彼らは生きづらさを抱えている。痛みを持っている。しかし、同時に今を逞しくも生きている。その強さに、生き続けてきたことに、心底感嘆する。子どもと家族が同日に診察室に訪れると、そこに日々の様子が再現される、あるいは第三者がいることで、いままで抑えていた思いが漏れ出る。そこに生じる僕の思いに改めて僕がどう向き合い、客観的に距離を置くか、そんなことに留意しながら、僕はかれらと出会い続ける。
【ごあんない】
①このセミナーは、同日午後開催の(後編)と併せて受講していただくことをおすすめしています。
②[参加制限について] 研修会主催者の責務として、すべての参加者の安全と安心を担保するため、担当講師とも話し合い、研修会開始時に安全のためのルールを提示し、全員がそれに則って進めることにします。それでも、安全と安心が担保できないと判断された場合(開催当日の進行中も含めて)は、当該参加者の研修会への参加を認めない対応を取ります。
<担当講師>
田中 康雄 先生(こころとそだちのクリニック むすびめ 院長 ・ 北海道大学名誉教授)
▼講師プロフィール
獨協医科大学卒業後、旭川医科大学精神科神経科医員、助手、外来医長、北海道立緑が丘病院医長、国立精神・神経センター精神保健研究所児童期精神保健研究室長、北海道大学大学院教授を経て、2012年から現職。専門は児童精神医学。著書は、『つなげよう 発達障害のある子どもたちとともに私たちができること』(金剛出版、2010)、『発達支援のむこうとこちら』(日本評論社、2011)、『支援から共生への道1、Ⅱ』(慶應義塾大学出版会、2009、2016)、『生活障害として診る発達障害臨床』(中山書店、2016)、『「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する』(SB新書、2019)、『僕の児童精神科外来の覚書 子どもと親とともに考え、悩み、実践していること』(日本評論社、2022)ほか。
【主催】神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
▼ 開催方法
生ライブ配信(Zoomミーティング利用)によるオンライン研修
開催前日(概ね11:00~15:00の間)にZoomID等のご案内をメールにてお送りいたします。
※後日視聴(オンデマンド配信)付き
・生ライブ配信日の1週間後に、申込登録済のすべての方(生ライブ配信参加者含む)へ視聴に必要な情報をメールにて送付します。
・生ライブ配信は参加せず後日視聴を希望の方も、生ライブ配信参加と同じ要領で開催日2日前・午後3時までにお申込み・ご入金ください。
・オンデマンド配信終了日は、2024年9月30日(月)です。
・締切日時以降のお申込みはお受けできかねます。
▼ 申込期限
開催日2日前 午後3時
お申し込みは、下記「参加申込」ボタンからのオンラインフォーム限定となります。
開催日時&当日スケジュール
▼ 開催日時
2024年8月10日(土) 9:30~12:30
▼ 当日スケジュール
時間 | 内容 |
9:20~ | オンライン受付開始 各自メールにて配信させていただくZoomIDにて接続してください。 |
9:30~10:45 (75分) |
ごあいさつ・前半 |
10:45~10:55(10分) | 休憩 |
10:55~12:10 (75分) |
後半 |
12:10~12:30 (20分) |
質疑応答・まとめ |
参加登録(申込)
▼ 参加費(1つの半日セミナーにつき)
一般 4,500円賛助会員※1 4,000円
正会員※1 3,000円
ユース※2 3,000円
※1 | 神奈川LD協会の正会員・賛助会員です。 |
※2 | 「ユース(YOUTH)」は、誕生日が1997年(平成9年)以降に生まれた方が対象です。 申込時に証明書類(免許証等の顔写真・年齢確認できるもの)アップロードが必須です。 |